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Posted by だてBLOG運営事務局 at

2012年11月20日

【メモ】エネシフ・シンポジウム

前日記のシンポジウムのメモ。

◆震災の経験から、電気が無くても何とかなるが、燃料(石油)が無いと非常に困る。
実生活に於いては燃料(石油)依存度が高く、
今後は国産の自然エネルギーやバイオマスの現地調達に転換するのが理想。

木質バイオマスの場合、木の切り出しからマキ割りまで、人手がいる。
…逆に言えば『雇用』に繋がる。
(これはゴミ火力発電も同じ事が言えるかも知れない。分別に人手がいる。)

◆環境税(炭素税)よりも住宅の省エネ化の方が効果が高い。
燃料費が高騰しても、必要とする消費量は変わらぬ為。
(但し、これは日本の気候特性上、住宅の断熱化で暖房使用の省エネ化は出来るが、
逆に夏場は断熱化で熱が籠り冷房が必要になってしまう。
この部分の電力も自然エネルギー化する必要が有る。)

◆今まではコンセントの手前、家電側しか考えて来なかった。
これからはコンセントの先、エネルギーが何処から来たのか考える必要が有る。

◆自然エネルギーの基本は、自分の身の丈に合った消費と、釣り合う分のエネルギー確保。
自然エネルギーは自立のツール。
基本は、昔ながら地元で行われてた事。
(地域の高齢者が先生。山で生きる術を身に着けていたという意味では、縄文人的な発想が出来る人。)

◆同じ百円のエネルギーでも、中東の石油に払うより、
国内の自然エネルギーに払った方が雇用も産むし経済も回る。
今は地域の生産利益が外部に流れるから、地方が豊かになっていない。

◆都市部と地方は違う。それぞれの生活スタイルの選択肢のひとつ。
(今後、都市と自然エネルギー利用の地方とでは生活スタイルが異なって来る。ひとつの国家・制度では無理が生じるだろう。)

木質ペレットストーブは、どうしても戸建て住宅向き。
マンション等は、セントラルヒーティングで導入するなら良いが、各部屋の個別設置には向かない。

◆自然エネルギーは、さまざまな『多様な副業づくり』。

◆林業・木質バイオマスは、百年後の子供達の為の、国家百年の国づくりの大切な仕事である。
今有る森林は、百年前の先人が残してくれた大切な資源。

◆小水力発電にせよ太陽光発電にせよ日常保守が重要。

特に個別設置の太陽光発電はバッテリー寿命が有り、定期的メンテ・交換が必要なので、
従来型の再生鉛バッテリーが望ましい。
(一般市民がメンテ出来る水準の技術を使うべきだ。)
  


Posted by 黒猫伯爵 at 07:33Comments(0)

2012年11月20日

復興と再生可能エネルギーの話。

先日17日(土)に『復興からのエネルギーシフトを目指して』と題された、
自然エネルギーによる被災地支援『つながり・ぬくもりプロジェクト』のシンポジウムに行って来ました。

…いや〜実に内容の濃い、極めて参考になるシンポジウムでした!!!
配布された資料以外に、ビッシリと自分でメモを取ったのは久々だ。(苦笑)

兎に角、現場の体験に基づいた生の声、まさに『実学』。

何と言っても、大上段に構えず、シッカリと地に足が着いた姿勢が感じられて好ましい。
(自然エネルギーを利用する際の、実際の問題点の把握も。)

もー日記に書きたい内容が山盛りで、とても容量が足りん。

…という事で、詳細なメモ内容は次の日記に書くとして。

特に印象に残った事を二つ三つ。

◆『自然エネルギーは、自分で使うエネルギー自立の為のツールである。』
…確かに。
これは昨今話題のメガソーラー発電や風力発電の様に、
売電という形でビジネスにするのは、必ずしも上手く行くと限らぬ。
本筋・王道の利用方法では無いという事だな。

…これは目からウロコの話でした。
大規模集中して利用するのでは無く、
分散・個別に利用する手も有る、と。

そして太陽光や木質バイオマスは、電力として利用するよりも熱源として直接利用(給湯・暖房)する方が効率が高いというのも、目からウロコ。

◆住田町の木造仮設住宅
これはまさに地場産品(笑)というか…
地元の気仙大工という技術集団と、地元産の木材が上手く組合わさってる。

構造自体は、旧来の神社と同じ構造で、
建築・解体・移築が極めて簡易であり、
(大工三人で、一棟五時間で建つそうな!!)
これはキット化の構想も有る様で。

…是非キット化して下さい。(笑)

我輩でも建てられそうだな。
…基礎の配筋からコンクリ打ち、電気配線から給水配管まで一人でやっちゃいそう♪♪←(何屋だお前w)

単に仮設住宅というレベルに留まらず、山小屋・作業小屋・別荘…と用途が有るし。
写真で見る限り、スタイロフォームやグラスウールなどの断熱材は入れない様なので、
木材の厚みだけで充分に断熱性が有るんだと思う。

◆郷倉(ごうそう)
これは陸前高田の方の話。

津波は逃げる事が前提で、街や家は海岸でも良いという話。
…山に昔ながらの郷倉(飢饉に備えた備蓄小屋)が有れば、生きていけるという話で、
これもひとつの考えだと思う。
  


Posted by 黒猫伯爵 at 06:39Comments(0)