2009年06月13日

アテルイ伝説。(古代東北幻魔大戦篇)

さらに前の日記から続く。

蝦夷(えみし)は縄文人か?
という問いにはYESともNOとも言える。

縄文人と一口に言っても、【共通の文化を持った多民族集団】と考えた方が良いだろう。

その内の一部の末裔で有る事は間違いないだろうが…
アイヌとも完全に同じとは言えない。

さて…

蝦夷側の直接の記録文献は無い。(記録は口伝・伝承のみ)
…というより文字を使う必要が無い文化だったと思われる。

【文字】は情報を記録する手段であると同時に【呪い】の手段でもある。(以前の日記【呪いの小箱】でも書いたが)

一説に依れば、大和朝廷が【漢字】を導入した理由のひとつには、
朝鮮半島で百済や高句李と戦う為(←敵国調伏の呪いの為)とも言われる。

実際、坂上田村麻麿も蝦夷との戦いに於いて『日本中央』と刻んだ石を埋める呪術を行ってる。(コレも何度も書いたが)

一方、蝦夷側は縄文時代から続く、文字によらない呪術体系が存在した。
…つまり、蝦夷と大和朝廷との戦いは、単に軍事的衝突に止どまらず。

呪術戦争でも有り、(なんという大スペクタクル!正に映画、幻魔大戦を彷彿とさせる!/爆笑)
文化同士の衝突でも有り、稲作中心経済と狩猟・採取・栽培の複合柔軟経済の衝突でもあった。

話が逸れた。

文字のもう片方の側面、記録保存や情報伝達に於いても、他の手段で事足りた。

民話の語り部が、数百の物語を一字一句間違わず記憶している様に、口伝での記録保存は可能だし、
オーストラリアの先住民アボリジニも、文字を持たず、情報伝達はもっぱら絵・図形による。

その点からも、縄文時代の図形・模様には情報が含まれてる可能性が高く、
それを解読する事によって、日本の(世界の)歴史が覆る可能性有る。
(まるで映画ダヴィンチ・コードや天使と悪魔…/笑)

一方、大和朝廷側は、その情報が解読されては困るのである。

初代天皇を起源とした暦【皇紀】で今年は2669年に当る。
(この年代は、日本に朝鮮半島から弥生人が渡って来た時期と一致する。)

日本の支配者の起源よりも古い存在(縄文人)を認めたら、
支配者としての正当性が揺らぎ、誠に都合が悪いからだ。
(だから日本神話では『国譲り』という荒唐無稽な辻褄合わせの隠蔽工作をしてる。)

特に明治〜第二次大戦敗戦までの期間の『天皇は現人神、日本は単一民族』という誤った教育下に於いては。


…この話、もーちょい続きます。



Posted by 黒猫伯爵 at 16:57│Comments(0)
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