2009年11月12日

所詮、こんなモンか…

今朝、通勤途上で流し聴きしてたラジオで。

鈴●杏樹が発電所の事を番組で言ってたが…

『原子力発電は、黒鉛の棒を出し入れで出力を云々…』

…アレ??(-"-;)
違うだろ??

原子炉の出力を調整するのは【制御棒】で、
材質は黒鉛では無い筈。
(↑ホルミニウムだったか、何か…/←我輩もウロ覚え故、他人の事は言えぬ。)

黒鉛は、核分裂で発生する【高速中性子】の運動速度を減速させる【減速材】として使う形式の原子炉(黒鉛減速炉)なら有るけど。

このタイプ…黒鉛を減速材に使う原子炉は、旧ソ連系に多いが、
日本国内では、極く僅か。

日本の場合、減速材(と冷却材を兼ねて)としては【水】が使われる
加圧水型や沸騰水型原子炉が主流。

鈴木●樹って、電力会社(東北●力)のTVCMに長い間出てるのに、
(最早、電力会社のスポークスマン化してる位。)
こんな基本的な部分すら良く分かって無くて、
しかもラジオで堂々と(間違いに気付かずに)言ってしまうって…(・〇・;)ポカーン


所詮、一般人の原子力知識って、こんなもんか…┐('〜`;)┌

いや、鈴●杏樹が悪いんぢゃ無く。

電力会社も、ちゃんと教えて無いんだろうし、
その番組スタッフに知識が無かったんだろうし。(←自動車会社がスポンサーの番組だから尚更間違いに気付くまい。)


因みに、同番組内で『原子力は発電時に二酸化炭素を出さない』とも言ってたが…

コレも大筋で間違って無いが…

あくまで【発電時】に限定した話ね。

使用済核燃料の冷却や、核燃料生産(濃縮)の際は膨大な電力を使うので、
その中には化石燃料(石油)で発電された分も有る為に、
CO2排出量はゼロでは無い。

また、電力を100%原子力発電で賄う…という事も、現状、技術的に不可能。

というのも、原子炉の起動・停止には数日間掛かる為に、
刻々と変動する電力需要の変化速度に
出力調整のスピードが追い付かない為だ。

その為、現状では国内各電力会社共、
最低限必要な電力を原子力発電で賄い、
変動部分を火力発電で補完する…
という形を取っている。

だから、実は電力全体に占める原子力発電の割合を増やす余地は、余り無いのだ。(苦笑)

逆に言って、オール電化住宅だ、割安な夜間電力だ、…って言ってるのは、
その原子力発電の割合を増やす目的でもある。


電力会社のプロパガンダには乗せられまいぞ。(`へ´)



Posted by 黒猫伯爵 at 18:58│Comments(0)
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