2011年02月03日

神と悪魔と魔女が同居する街。

今日は節分、春節ですか。
旧正月だし(苦笑)今更だが正月ネタのメモを。

我輩が子供の頃の元旦と言えば…

神棚→台所の神→釜神、炉(囲炉裏)の神→家の神、明神(稲荷明神)→井戸の神、水神(龍神)…と参拝する習わしだった。
(今は全然やらんけどw)

…いくら日本は八百万の神の国だからって、多すぎやしないか?(爆笑)

神棚は神道だが、台所の神、これは小正月、又は女の正月と呼ばれる行事では主神になるので、
よく判らぬが、多分…神道以前の、縄文時代から続く存在、国津神の類だろう。

日本神話の国譲り、アレは嘘っぱち。ちゃんと残ってるじゃないか。

明神…稲荷明神、つまり柁枳尼天信仰が広まったのは江戸時代以降。

釜神、カマドの神は…火の神。拝火教(ゾロアスター教)や密教から派生したのか、或いは類似の民間信仰か?

更に龍神信仰…

起源も時代も全然異なる神(或いは悪魔)を、並べて同様に拝むなんて、
唯一神、一神教の西洋人には、絶対理解出来ないだろうな〜(苦笑)

多様な神、価値観が同居する寛容さが有った。


また、神棚と台所の神には、それぞれ別に、
餅を付けた樹の枝(繭玉とも呼ぶらしい)を祀ってた。

これに使う樹の種類は、何だったか忘れたが…

確か『ミズキ』と呼ばれてた記憶がある。
神事に使う『榊』とは全く異なる。

この時に祀った樹の枝は、正月が明けると、餅を外して保管して置き。
(外した餅は、油で揚げて、おかきにw)

夏場、激しい雷雨の時に、『落雷避け』と言って
婆さんが、この枝を燃やして煙を出してた。

…やってる事は、ケルトの魔女と一緒じゃん!(笑)
落雷(雷神)避けの呪術なんて。

日本にも(高々2〜30年前まで)普通に民間の魔女が居たしwww


初詣は町内の神社を巡ったが…

その中の、熊野神社。熊野と言えば密教。

この神社も、鳥居を潜ると、欝蒼とした木立の中を、
深い谷底に降りてから、また登った所に本殿が有って。

…この、谷に降りる→再び登る、という参道は、
密教の死生観、死んで地獄→天界、という輪廻転生を体感的に理解させる構造だ…
という話を後から聞いて、ハタと膝を打ったものだ。

…因みに、この神社の裏の近く、恵比須田遺跡で発掘されたのが、
有名な縄文時代の遮光器土偶。

古来から聖地・信仰の場所だったのか。



…歴史と言うものは、かくも重層的・複合的なものか。



Posted by 黒猫伯爵 at 10:50│Comments(0)
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