2011年04月23日

櫻の花は死の薫り・2011

大災害など、素知らぬ顔で、今年も桜が咲いた。


今日・明日の、春の嵐で儚く散るのかも知れないが…



…今年は大震災が有って、ゆっくり桜の花を愛でる余裕なんか無かったけどね。
(我輩個人は、去年…北東北三大桜名所ツアーやって、一生分の桜花を観たから、今年は花見しなくてもいいや。笑)


それでも、今年も桜の花は、いつもの年の様に咲いた。

例年、桜のシーズンは、人生や人間の死生観に想いを巡らす時期なのだが、
今年程、人の生き死にに想いを巡らす年は過去に無かったかも。



津波や地震で、突如亡くなってしまった人達が多いしね。


縄文時代以来、数千年もの間に、幾度となく大災害(地震・津波・洪水・噴火)に遭い、
多大な犠牲を出しながらも、途切れる事が無かった歴史。

古代人達は、大災害を、どう乗り越えて来たのだろうか。


おそらく…

人間の努力など、到底及ばない自然災害…

それを素直に受け入れて、
自然災害で突然失われてしまう人間の命をも、
それが【意味の有る当然の事】、
地球、ひいては宇宙の在るべき姿の循環の中の出来事として、
生活や思想の中に取り込んでいたのでは無かろうか。


生と死を繋ぐ、縄文時代のストーンサークル。

『サ』神の『磐(神の座する場所)』である、【桜】。

古代から連綿と続く、そういった思想、死生観に立ち返る時期かも知れない。



今回の大震災で、つくづく思ったのは…

地震に限らず、台風や洪水などで度々土地が流されてしまう様な、
自然災害の多い日本の風土では、
『財産の私有』や、西欧的な『資本主義』という文化は、馴染まないのではないか。


今回の大震災の復興過程に於いても、
漁業、農業を始めとした産業の復興には、
国費(公費負担)が不可欠だし、
個人の住宅にしても、流された住宅のローン、プラス、再建する住宅の二重ローンに苦しむ人達が多数居る上、
産業や仕事を奪われて、生活保護に頼らざるを得ない人達が数多く居る。


最早、資本主義・自由競争経済体制下では救えない。

社会主義でしか立て直せないんじゃ無いかと思う。


社会主義体制に関しては、色々な問題点も有るが…

自然災害の多い日本には、資本主義・自由競争経済主義よりも、
地域独自の地域自治、それをバックアップする全国的な社会主義国家という体制が、
実は最も理に叶ってる気がする。




Posted by 黒猫伯爵 at 17:57│Comments(0)
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櫻の花は死の薫り・2011
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