2012年11月20日

復興と再生可能エネルギーの話。

先日17日(土)に『復興からのエネルギーシフトを目指して』と題された、
自然エネルギーによる被災地支援『つながり・ぬくもりプロジェクト』のシンポジウムに行って来ました。

…いや〜実に内容の濃い、極めて参考になるシンポジウムでした!!!
配布された資料以外に、ビッシリと自分でメモを取ったのは久々だ。(苦笑)

兎に角、現場の体験に基づいた生の声、まさに『実学』。

何と言っても、大上段に構えず、シッカリと地に足が着いた姿勢が感じられて好ましい。
(自然エネルギーを利用する際の、実際の問題点の把握も。)

もー日記に書きたい内容が山盛りで、とても容量が足りん。

…という事で、詳細なメモ内容は次の日記に書くとして。

特に印象に残った事を二つ三つ。

◆『自然エネルギーは、自分で使うエネルギー自立の為のツールである。』
…確かに。
これは昨今話題のメガソーラー発電や風力発電の様に、
売電という形でビジネスにするのは、必ずしも上手く行くと限らぬ。
本筋・王道の利用方法では無いという事だな。

…これは目からウロコの話でした。
大規模集中して利用するのでは無く、
分散・個別に利用する手も有る、と。

そして太陽光や木質バイオマスは、電力として利用するよりも熱源として直接利用(給湯・暖房)する方が効率が高いというのも、目からウロコ。

◆住田町の木造仮設住宅
これはまさに地場産品(笑)というか…
地元の気仙大工という技術集団と、地元産の木材が上手く組合わさってる。

構造自体は、旧来の神社と同じ構造で、
建築・解体・移築が極めて簡易であり、
(大工三人で、一棟五時間で建つそうな!!)
これはキット化の構想も有る様で。

…是非キット化して下さい。(笑)

我輩でも建てられそうだな。
…基礎の配筋からコンクリ打ち、電気配線から給水配管まで一人でやっちゃいそう♪♪←(何屋だお前w)

単に仮設住宅というレベルに留まらず、山小屋・作業小屋・別荘…と用途が有るし。
写真で見る限り、スタイロフォームやグラスウールなどの断熱材は入れない様なので、
木材の厚みだけで充分に断熱性が有るんだと思う。

◆郷倉(ごうそう)
これは陸前高田の方の話。

津波は逃げる事が前提で、街や家は海岸でも良いという話。
…山に昔ながらの郷倉(飢饉に備えた備蓄小屋)が有れば、生きていけるという話で、
これもひとつの考えだと思う。



Posted by 黒猫伯爵 at 06:39│Comments(0)
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